WiMAXがお勧めできない理由とは!?
WiMAXは、携帯電波を使って基地局と端末の間で接続することで、インターネット環境を作るという仕組みです。
そもそもADSLや光ファイバーによるネット固定回線とは根本的に技術的な違いがあります。
例えば、技術的にカバーしづらい問題がどうしても出てきます。
また、料金や容量制限という面でも、固定回線と比べるとデメリットがあります。
そのため、WiMAXをオススメしない方がいい、という人もいます。
もちろん、外出先でネットを常に使うという人など、オススメしたい人もいますが、向いていない使い方もあります。
たとえば、オンラインゲームや動画のヘビーユーザーで、一気に大量のデータを落とす人や、継続的に大容量通信をする人です。
さらに、ネットを使って動画ライブ配信の仕事をしいてる人やアップロードの量が多い人なども向いていません。
他にも地下や集合住宅の部屋の隅でWiMAXを使いたいと考えている人も、繋がりづらいかもしれません。
お勧めできない理由1:WiMAXの上限通信量
一つ目のお勧めしない理由として、WiMAXには上限通信量が決まっていることが挙げられます。
実際に「月間通信量が無制限」と表記されていても、短期間での容量制限があります。
大抵は直近3日間で合計10GB以上となっており、それを超えると通信スピードが極端に遅くなってしまうことがあります。
速度制限プロバイダによって基準が異なりますが、だいたい1Mbpsくらいに制限されてしまうことが多いです。こうなるとメールや普通のサイトであれば少し遅いくらい、動画やオンラインゲームだとまともに使えない状態です。
もう一つ月ごとの通信制限もあります。これは料金を抑えようとして固定通信のプランを選らんだ場合です。
プランにもよりますが、月10GBなどの月額通信制限が設けられており、これをオーバーするとやはりスピードが遅くなり、やりたいことができなくなってしまいます。
ただこの点は月額無制限のプランを選べば制限がないので、この面では解決策があります。
もちろん、その分月額料金が上がるという問題もありますが。
お勧めできない理由2:弱点は不安定なこと
上述の通り、WiMAXは無線電波を使ってのネット環境となるため、通信品質が安定しないこともあります。
とくに、移動しながらのネット利用では、どうしてもダウンロード速度が上がったり下がったりという問題が出てきます。
同じ場所にいても電波干渉を受けることもあるので、急に通信速度が遅くなってしまうことが起こり得ます。
もともとの通信スピードも速いわけではないので、何かしらの影響があると、繋がりにくいのがすぐにわかります。
今まで光ファイバーの回線を使っていた人なら、そのスピード低下の実感は大きくなるでしょう。
また、アップロードが遅いのも、WiMAXのデメリットの一つです。
これは仕様上、仕方がないことなのですが、動画などのアップロードをよくする人や、ライブ配信サービスをしたい人、ビデオチャットをよく利用する人には、不利な条件となります。
作業に遅れが生じたり、安定した通信環境を維持することが、難しくなることもあるので、これを承知の上で利用するべきでしょう。
お勧めできない理由3:エリア圏外だった!?
もう一つの大きなデメリットは、電波が入らず圏外になってしまうことです。
こればかりはどうしようもないのですが、場所によって使える所とそうでない所があるというのは、ユーザーにとっては結構不便です。
さらに、地下鉄の駅などに入ってしまうと使えなくなることが多い、というのも考慮しないといけないポイントとなります。
ビジネスでネットを常時つなげておきたいのに、移動中に急にネットが切断されることもあります。
また、地域的には圏内であっても、鉄筋コンクリート造のマンションの奥や高層階で電波が届かず、ネットに繋がらない、もしくは速度が遅くなることもあります。
電波が遮られるところではWiMAXには向いていないので、こうした場所に住んでいるのであれば、オススメできません。
クレードルやアンテナを別売りで購入して、電波が入りやすいところに設置するという方法を採ることもできます。しかし、余計な出費となりますし、電波が良い所と比べると、どうしても実効スピードが下がってしまうことには変わりありません。
こうした場合は固定回線を使ったネット利用が安心でしょう。