WiMAX2+の電波が悪いのはなぜ?
WiMAX2+の電波は、携帯の電波に比べて入りにくいことがあります。
家の中で、スマホは普通に使えるのにWiMAX2+の電波が入らない、といったことがよく起こります。
これには理由があります。
WiMAX2+の電波は、2.4GHzと5GHzの2種類の電波を使っています。これは携帯各社が使っている周波数帯よりもかなり高く、周波数が高いほど回折性が低い状態なのです。
つまり、WiMAX2+の電波は回折性が低いため、遮蔽物などがあると回り込めず、電波が悪い状態に陥りやすいのです。
その他にも、設置している場所が電波状態の悪い場所である場合もあります。
とくに、壁に囲まれた場所などは電波が入りづらく、電波が弱くなりやすい場所の一つです。
同じ理由から、高層ビルの谷間などにいる時も電波が悪くなりがちです。
都心でWiMAX2+の対象エリアであるにも関わらず、電波が入らず使えなくなるのは、周囲の建物の影響を受けている可能性が高いです。
また、WiMAXの2.4GHz帯は、電子レンジなどの家電製品と干渉しやすいため、家電製品の近くにあると電波が悪くなりやすくなります。
一方、高層ビルのない田舎などは電波が入りやすいかというとそうでもなく、山際の家などは電波状態が悪くなりやすくなります。
電波が悪いときにすぐできる3つの対処方法
WiMAX2+の電波が悪くても、ちょっとした対処によって改善することもあります。
その対処法を3つ紹介します。
(1) ルーターの設置場所を変える
WiMAX2+の電波は回折性が低いため、建物の内部に入りにくい特性があります。
その場合は、できる限り外と近い場所(窓際など)にルーターを設置すると、改善する可能性があります。
ただし、窓にも向き不向きがあります。UVカット性能の高い窓や鉄線入りの窓は、電波が通りにくくなっていますので、できるだけ避けて設置しましょう。
また、1階よりも2階、3階の方が、電波が入りやすい特性があります。
2階建ての一軒家でしたら、ルーターを2階の窓際に設置してみると、電波が改善する可能性があります。
(2) クレードルを利用する
モバイル型ルーターを立てるためのクレードルを利用すると、電波が改善する可能性があります。
クレードルは、モバイルルーターの充電スタンドが主な役割ですが、クレードルによっては、拡張アンテナが搭載されているものがあります。
この拡張アンテナがあると、電波をつかみやすくなりますので、電波の強度が増します。
(3) 周波数帯を変更してみる
WiMAX2+の電波は2.4GHzと5GHzがあり、それぞれ特性が異なります。
2.4GHzは、5GHzに比べ回折性が高く、電波の届く距離が長いというメリットがありますが
5GHzに比べ通信速度が遅くなる、家電製品と干渉しやすいというデメリットがあります。
5GHzはその逆で、速度は速いものの回折性が低く電波が弱くなりやすい性質があります。
2.4,5GHz,の電波の特性の違いがあるために、電波を入れ変えて状況が改善する可能性もあります。
自作パラボラアンテナで電波を最速化
WiMAX2+の電波をつかみやすくする有名な対策が、「パラボラアンテナの設置」です。
パラボラアンテナとは、スカパーなどの衛星放送を受信したり、アマチュア無線を受信するのによく用いられているお椀型のアンテナです。
お椀型のアンテナに電波が飛んでくると、電波がアンテナの中心部に反射して集まってくる性質があります。
ルーターを設置している場所に自作パラボラアンテナを設置してみましょう。
やり方はとても簡単で、100円均一などに売っているアルミボウルと、形を変えられるまな板スタンドを購入し、スタンドの片方にアルミボウルを、もう片方にルーターを置くだけです。
これだけで通信速度が2倍になった、という方もいますので、ぜひ試してみましょう。
電波が悪い?契約する前に確認
自分の使いたい場所で、WiMAX2+の電波が悪くないかどうかが心配な場合は、対応しているエリアかどうか、契約前に実際に試して確認する方法があります。
まず、対応エリアかどうかを見るために、ピンポイントエリア判定を利用します。
UQ WiMAXのホームページから住所を入力すれば、その住所が対応エリアかどうかを確認できます。
次に、UQ WiMAXのTry WiMAXというサービスを活用しましょう。
無料でルーターをレンタルし、実際に使えるかを試せるサービスです。自宅などで使用できるかを試すことができます。
契約前にはぜひ利用しましょう。