本当はもっと遅い!?WiMAXの実際の速度の測り方と対策

WiMAXの通信速度って実際に測ると理論値と違うよね
それは特性上で仕方がないのよ。でも、条件によっても変わるから使い方を確認するといいかもね

WiMAXの実際の測定速度は理論値より遅い

WiMAXは、WiMAX2+という新しい通信規格を採用するようになってから飛躍的に通信スピードがアップし、現在も上がり続けています。
最新の端末を使用すれば、1Gbpsを超えるスピードを確保できるものもあり、固定回線と変わらないほどの通信環境を持てるようになっています。

しかし、実際にサービスを利用してみると、そこまでのスピードは出ません。公表されている数値よりもずっと低い速度になってしまいます。
公表されている数値は、あくまで理論値であり、実際のスピードとは異なります

それは、無線電波でネット環境を作っているWiMAXの技術方式の影響です。
電波は、雨などの天候条件や、鉄筋コンクリート造のマンションなど、建物の構造によって弱まってしまいます。
また、こうした障害物などがないとしても、電波は距離が離れれば離れるだけ減衰するので、アンテナから遠くなるほど弱まります

このように、WiMAXはその特性上、接続する場所によって電波が弱まり、それに伴いネットの速度も落ちる、ということになります。

WiMAXの通信速度の測定はどう測る?

このように理論値と実測値に違いが出るのは、WiMAXだけではなく、すべてのインターネット接続方式で起こることです。
これを「ベストエフォート方式」と呼びます。

理論値に最大限近づくようにするものの、いろいろな条件により、実際に接続したときのスピードは下がってしまいます。
それを了承した上でサービスを利用してくださいね、というシステムとも言えます。
つなぐ場所や利用する端末、閲覧するデバイスによって、実際のスピードが異なることは避けられません。

では、具体的にどのように実際のスピードを計測するか
一番手っ取り早いのは、インターネット上の実測速度測定サイトを使うという方法です。

「Googleスピードテスト」や「U-SENスピードテスト」などのサイトがあります。
こうしたサイトでは、ウエブ上から画像などのちょっと重めのファイルをダウンロードして、それにかかる時間を測ります。こうして実際のネットスピードを測るというわけです。

逆にユーザー側からファイルをアップロードし、それにかかる時間を測定することで、アップロード速度も見ることができます。
自分の家で、実際にどのくらいのスピードが出ているかを確認してみるとよいでしょう。

エリアによる理論値と実測値の差

上記のように、WiMAXはホームページなどで公表されている理論値と実際の使用感は異なります
どこでネットにつなぐかによって、大きな違いが出ます。同じデバイスで同じ端末を使ってネットをしていても、かなりスピードが速く感じられる所と、何らかのオンラインサービスが使いづらくなるほど速度が遅くなる所とがあります。

その差を生む第一の要因はエリアです。
WiMAXはスマホと同じように、基地局から電波を飛ばしてネット環境を作っていますので、その基地局から離れると、スピードが遅くなる傾向があります。
場所によってはエリア外となってしまいます。

エリアの中心から離れるほど、だんだんとスピードが遅くなります
対象エリアはWiMAXのホームページなどで確認できますので、極端にネットスピードが遅いと感じるのであれば、チェックしてみるといいでしょう。

理論値と実際の測定速度のずれが大きいときに確認する2つのこと

実際のスピードが遅くなるのは仕方がないものの、理論値とあまりにもかけ離れたスピードだと利用に支障が出るので、何らかの対処をする必要があります。

まず、ルーター端末の設定を確認してみましょう。
設定で高速接続ができるモードになっていないと、いくら良い電波環境にいてもスピードが上がりません。
ハイスピードモードになっているかを見てみましょう。

また、ネットを使っている建物にも影響されることを覚えておきましょう。
電波は、鉄やコンクリートにブロックされやすい特徴を持っているので、鉄筋コンクリート造りの集合住宅、とくに奥の方の部屋だとエリア内でも極端に遅くなります。

端末を窓際に置くなどして、電波が入りやすいところに設置することが大事です。
また、マンションの高層階も電波が入りづらくなります。
この場合の解決策としては、ルーターを下に持って行くしかないのですが、実際にはそれは難しいので、固定回線との併用などを考える必要があります。
WiMAXならではの弱さというのもあります。契約する前に自宅での使用が可能かを確認しておくことも大事なポイントです。

 

通信速度を実際に測定してみるのって大事だよね
測定してみて工夫すればもっと速度が上がるかもしれないしね