WiMAXを扱っている電気店などの売り場へ行くと、「WiMAX2+」という表記を良く見かけるかと思います。
WiMAXとWiMAX2+で指す内容が違うようですね。
その違いについて見ていきましょう。
WiMAX とWiMAX2+の違いは
WiMAXは今後サービス終了が予定されているひと世代前の古い通信回線のことであり、2009年2月から提供されてきました。
一方、WiMAX2+は2015年頃から新たに導入された次世代を担う通信回線です。
WiMAX2+のほうが、より高速で利用できるエリアも拡大されています。
WiMAXはもう終了している!?
WiMAXは2018年9月30日で新規加入の申込受付を終了しており、既に新規の申込みはできません。
また、現在、WiMAXの機器を利用している方も2020年3月31日には使えなくなります。
停止されるまでの間はWiMAX とWiMAX2+が並行して利用できる状態になっていますが、
2019年以降はすべて「WiMAX2+」での契約だと考えて問題ないでしょう。
WiMAX2+だけにした理由は周波数
今後も2つのサービスを選択的に使えるようにしてもよい気がしますが、なぜ、新しいサービスだけに移行するのでしょうか。
一番の目的は周波数の有効利用です。
現在の周波数の割り当てはWiMAXが10MHz、WiMAX2+が20MHz×2で40MHzとなっています。
WiMAXを終了することでWiMAX2+にさらに10MHzが追加されるため、合計で50MHzのサービスが提供できることになります。
より、利便性や速度が高いWiMAX 2+へとすべての周波数を割り当てることで、より快適な通信サービスの提供ができるというわけです。
もっとも、現在WiMAXを利用している方は、WiMAX機器のほか、一部のWiMAX 2+機器に搭載しているWiMAXサービスが利用できなくなるので注意が必要です。
今後も通信サービスを利用したいなら、機種変更とプランの選び直しなどが必要になります。
WiMAX 2+のメリット
通信が快適になる点が主なメリットです。
WiMAX は上り15Mbps 、下り13.3Mbps でしたが、 WiMAX 2+ は上り30Mbps 、下り440Mbpsとより高速になります。
WiMAX 2+は従来は電波が届きにくかった地下鉄や地下街などでも繋がりやすく、より快適な通信環境が整うのが便利です。
また、サービス終了に伴い、これまでWiMAXを利用してきた方は、お得にWiMAX 2+へと移行できるよう、特典やキャンペーンなども用意されます。
WiMAX 契約の契約解除料や機種代金、機種変更に伴う事務手数料などが無料になる場合や特別な料金割引特典などが用意されるケースも少なくありません。
WiMAX 2+のデメリット
一方、WiMAX 2+にもさまざまなデメリットがあります。
①3日間10GBという上限オーバーによる使用制限
混雑回避の速度制限があり、3日間のデータ量が10GBを超えた場合、翌日の18時頃から翌々日2時頃まで通信速度が遅くなってしまいます。
これはWiMAX 2+を快適に利用するための措置で、短期間に多くのデータ通信を利用した場合に、ネットワークの混雑回避のため通信速度が制限されてしまうのです。
②エリアによる通信阻害
WiMAX 2+のほうが速くて便利と思って切り替えや新規契約をしても、環境によっては思うように繋がらない、使えないケースがあります。
受信環境や接続方法、利用機器などさまざまな要因で通信速度が低下し、中にはWiMAXのときはマンション内で繋がったのに、WiMAX 2+になったら繋がりにくくなったというケースもあります。
マンションやオフィスビルなどの集合住宅や多くの人が集う場所、Wi-Fiスポット(公衆無線LAN)やスマホの利用が多い商業施設など混雑した場所においても、速度低下が起こりやすいので注意が必要です。
使用する無線の周波数帯(5G/2.4G)は、他事業者のアクセスポイントをはじめ、Bluetoothや電子レンジなどの家電機器でも使用されています。
その結果、電波同士がぶつかって通信に影響が出ることもあるのです。
デメリットへの対策は?
そのため、iPadやiPhoneなど周辺機器でBluetooth機器を使用している場合は、接続をOFFにしてから利用するようにしましょう。
また、パソコンの通信に利用したい場合は、Wi-Fi接続よりUSB接続のほうが接続が安定します。
USB端子がないなど、Wi-Fi接続される場合は802.11ac(5GHz)がおすすめです。
まとめ
以上がWiMAXとWiMAX2+との違いと、WiMAX2+のメリット・デメリットでした。