WiMAXの速度が遅い、まずはエリアをチェック!
固定回線と違って無線で接続できるWiMAXは、自宅でも外出先でも場所に関係なくネットにつなげられる、というメリットがあります。
ところが、他の場所ではしっかりとネットができるのに、家でネットをしようするとかなり速度が遅いので十分に使えない、ということがあります。
望むだけの通信スピードが確保できないと不便なことだらけですので、WiMAXを解約して固定回線を契約する、という選択肢を考えてしまいますね。
でも解約する前に、実際に何か改善する方法はないか考えてみましょう。
まず、WiMAXのエリアがどうなっているかをチェックすることが大事です。
というのもWiMAXは、スマホと同じように基地局から発信される電波によって接続しているので、基地局から遠くなるとスピードも遅くなる、という特性を持っているからです。
しかし、エリアをチェックしてみると、完全にエリアの中に入っている、という場合もあります。
その場合は、自宅の場所自体が悪いのではなく、ルーター端末の置き場所が悪い、という可能性があります。部屋の奥の方や他の無線接続をしている機器の近くに置いていると、電波が遮断されたり干渉を受けるなどして、接続スピードががくっと落ちてしまうことがあるのです。
ルーターを部屋の他の場所や窓際に持って行くなどして、試してみるとよいでしょう。
ルーターの設定でチェックすべきポイントとは?
もう一つのポイントは、ルーターの設定をチェックすることです。
WiMAXにはいろいろな通信方式の設定があって、それぞれに提供できるスピードが違います。
この設定はルーター端末で切り替えられるようになっています。
ルーターのメニューを開いて、通信モードがどうなっているかを確認しましょう。
それぞれのルーターで設定の仕方は異なりますが、ハイスピードモードやLTEモードなどを利用することによって、スピードが上がることがあります。
ただし、LTEモードは契約によっては、使用すると追加料金がかかることもありますので注意が必要です。
より広い範囲で高速通信を実現してくれるLTEモードですが、常時接続という形になっているかどうかもチェックしておいた方がいいでしょう。
このモードはたしかに通信スピードを上げるのに役立ちますが、容量制限がある、というデメリットもあります。
このモードの状態で月に7GB以上使うと、自動的にスピード制限がかかってしまい、かなり低速接続になってしまいます。
最初は結構スピードが速かったのに、急に遅いと感じるようになった場合は、この原因の可能性もあります。
その場合、普通のモードに切り替えることで解消します。
普段からLTEモードを余計に使ってしまうことがないように、自動でモードの切り替えをしてくれる設定にしておくことも重要です。
解約する前に相談してみよう!
いろいろ自分でやってみたものの、ほとんど改善が見られないという場合もありますね。
解約をしてしまう前に家電量販店のスタッフや、プロバイダのテクニカルサポートなどに相談してみるのもいいでしょう。
他に何かできることはないか、さらなる解決策を教えてくれるかもしれません。
また、エリアや設定に問題がないということであれば、ルーター端末の不具合ということも考えられます。
その場合は、プロバイダによっては交換してくれるケースもありますので、一度相談してみるといいでしょう。
通信環境が十分に確保されていないということであれば、プロバイダの方でもルーターの交換などに応じてくれることが多いので、いきなり解約してしまうのではなく、まずは連絡をしてみることをお勧めします。
それでもどうしようもなければ解約する、というように進めた方がいいでしょう。
それでも解約をしたい 考えるべきことは?
やれることはやったけどやはりだめで、どうしても解約したいと思う場合、契約期間と違約金について考えましょう。
なぜならば、WiMAXではほとんどのケースで、契約期間中に解約してしまうと高額の違約金を支払わなくてはいけなくなるからです。
1年以内の解約だと2万円程度、1年が経過していても1万円ちょっとかかることがほとんどです。
それだけの違約金を支払ってまですぐに解約した方がいいのか、我慢して更新月まで待つか、ということを考えるべきでしょう。
逆に、契約して1週間程度以内であれば、サポートセンターに連絡してすぐに解約手続きをすれば、違約金もかかりません。
サービスを始めてから早期に接続スピードを確認することが大事です。
そして、いろいろ試してみてもどうしても遅いということであれば、そのときは解約をするのがいいでしょう。
事務手数料だけはかかりますが、それ以上の負担はありませんので、痛手が少なくて済みます。